北ア南部前衛 穴沢山 (1290m) 2011年2月27日

所要時間 6:15 車−−7:08 1213.5m三角点峰−−7:16 鉄塔 7:18−−7:21 穴沢山 7:27 −−7:34 1213.5m三角点−−7:50 車

概要
 山頂南東側の穴沢沿いの林道から1213.5m峰の東尾根に取り付く。この尾根から穴沢山にかけても松茸止め山となっており無断入山禁止の警告看板あり。尾根上には溝のように掘れた明瞭な道があるが半分廃道化している。三角点より上部は送電線巡視路と合流し明瞭な道が続く。山頂は樹林で展望無し

 大明神山の翌日は近くの山の穴沢山にした。ここは大明神山から登った際に送電鉄塔が見ていたピークで、昨日の雪の感触からするとワカンやスノーシューは不要だろう。標高差は約500mで早々に下山して東京に帰るにはちょうどいい。送電鉄塔があるので巡視路があるはずで、地形図を見た限りでは1213.5m三角点峰の南尾根にあると考えるのが順当だろうが、地形図を見ると山頂東側の穴沢沿いの林道から適当に登るのが最短コースのようだ。もちろん道は無いだろうが大明神山でこの近辺の植生は掴め、この標高なら藪の心配はないことも分かっている。林道の積雪でどこまで車で入れるか分からないが、少なくとも徒歩でも穴沢右岸に渡るところまでは林道を使う必要があるだろう。

林道 雪のある箇所が凍結。ここから尾根に取付く

 穴沢山周辺は山登りに必要な範囲しか印刷してこなかったので林道取り付きの場所までは分からず、ロードマップを頼りに真光寺を目指す。お寺の前から左手に曲がる道が目的の林道で、杉の落ち葉が積もった舗装道路を少し上がると右手に神社が。これで現在位置判明。そのすぐ先で林道が穴沢を橋で渡って右岸に移る箇所があったがツルツルの凍結路面で、私の車ではスタッドレスでも上がれないので橋手前のスペースに車を置いた。どのみち目の前が目的の尾根で、適当に上を目指せばいい。斜面にはほとんど雪は見えない。

左に短い車道があったが上に行かず 適当に上を目指し途中で左にトラバース
尾根に出た。今回も松茸止め山 写真では分からないがロープ登場

 おそらく雪はほとんど無くてつぼ足で大丈夫なはずだが念のためワカンを持っていくことにする。取り付いた斜面は左方向に廃林道らしき短い道があったので上に上がる踏跡が無いか見てみたが水平に巻く道が続くだけであり、適当に上を目指すことにする。少し上がると急斜面でそのまま上に移動するのは苦しそうで、昨日同様獣道で左に移動するとすぐに尾根に出た。そしてこの尾根も昨日同様松茸止め山の赤松林であり、昨日と状況が酷似していた。踏跡もありフィックスロープなのか「領地」の境界なのか不明だが尾根上にはロープが張られていたりと人の気配が濃い。

今回も溝がある 雪が無い斜面を登る

 尾根に乗ってしまえばあとは上を目指すだけだ。ここも広く窪んだ参道のような道があり、止め山はこれがパターンなのだろうか。溝の中に残った雪の上は歩きにくいので僅かに南側を外れて上がっていくとカモシカの足跡発見。この辺はカモシカが多いのだろうか。でもなかなか姿は見られない。

1213.5m三角点峰南尾根に合流 文字がほとんど消えた入山禁止標識
1213.5m三角点峰てっぺん 再び登りにかかる

 やがて右手の溝だけでなく左手からも溝が登場、こっちは南向きのせいか雪がほとんど消えて歩きやすかった。やが左手から太い尾根が合流、こちらにも溝の道が付いていた。この尾根が送電線巡視路があるはずの尾根であるが巡視路の標識は見当たらないが、道形は今まで登ってきた尾根と同等だ。そして赤松樹林も同じで茸止め山だった。すぐになだらかなピークに到着、ここは1213.5m三角点峰のはずだがピーク付近に三角点が見当たらない。地形図を見ると最高点ではなく南に僅かに下った場所に三角点は設置されているようで既に通過してしまった。帰りに探すか。

送電鉄塔登場 見上げる
送電鉄塔から見た白山〜鉢盛山の展望
送電鉄塔から見た南アルプス(クリックで拡大)

 僅かに下って登り返すと標高1260mで送電鉄塔が登場。今回のコースで唯一展望の開ける場所で、南から西にかけては白山から鉢盛山、五六峰が連なっていた。それより西側は樹林で見えないので大明神山も見えなかった。白山の左手の盆地の向こうには甲斐駒から聖にかけての南アが連なる。さほど風は強くないが送電線の風切り音が不気味にビュービュー響いていた。

穴沢山から鉄塔方向のロープ 穴沢山山頂

 さらに登るとロープが登場し、登りきったところが穴沢山山頂だった。ここも赤松林で山頂標識は無いが松茸止め山の標識があり、境界と思われるロープが張ってあった。山頂標識が無いということは山登りが目的でやってくる人はほとんどいないのだろう。ここも樹林で展望は悪く大明神山も見えなかった。

1213.5m三角点(帰りに撮影) 下りは溝を利用

 帰りに1213.5m三角点を探しながら下ったら、南尾根と東尾根の分岐点の肩に3等三角点があった。ここで尾根を左に曲がって溝を辿れば往路の尾根に乗ることができる。下りは雪のある場所の方がブレーキが効くし膝へのショックが吸収されて歩きやすいので主に溝の中を下った。

 尾根上にロープが登場し、そのロープが終わった場所が往路で尾根に出た場所で、ここから左の斜面を適当に下って林道に出た。

 

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